第1章

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「…嫌だ…嫌だっ…!------!目を覚ませ!」 「…ルシフェル?何してるの…?」 大業火の外、何かを失ったような、それでもって…そこで何かが目覚めたような…そんな感じを覚えたルシフェル。 そこには… 「ミカエル………」 「ねぇ……なんで--------が血だらけで倒れてるの?なんで兄さんに抱かれてるの?なんで……兄さんと-------、キスしてたの?」 その目は明らかに嫉妬、狂気、そのものだった。 「いつも僕といる兄さんが居ないと思ったら……へぇ…」 すると、次から次へと天使達が集まってきて、それは神の耳にも入ることとなった。 そして、 《全天使に告ぐ。今をもって熾天使ルシフェルを反逆者とし天界から追放する。………ルシフェルを見つけ次第…生け捕りにしろ。》 紛れもない、今まで仕えていた主……ゼウスの声だった。 それから、ルシフェルとルシフェルについていくという堕天した天使達と、天界の天使達との戦いが始まった。 「嘘つき嘘つき嘘つき!!兄さん…僕だけ愛してるって言ったよね?……僕だって兄さんしか愛してない……愛せない!なのに…どうして!!」 ミカエルとの戦いは激しく、それはもうお互いに消耗するだけだった…… ーーーーーー 地上に出たら、天界に勘付かれるかもしれないからな……。一応これを持って行くか。 そう思い、ルシファーの手にあるのは、ネックレスに通された指輪。それは、ルシファーが独自に作った、自分専用の魔力を抑えるもの。 「………それで、どうした。ベルゼビュート。」 「……前みたいに"ベル"と呼んでくれないのですか?」 「…そうだな。どうした、ベル…」 「いえ。ただ、明日からルシファー様のお顔が暫く見れなくなると思うと、淋しくて」 「……そうか。」 「…ルシファー様。そちらへ行っても?」 「構わない」 ルシファーのその言葉に、ニッコリ笑顔になるベルゼビュート。 .
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