第2章

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ゲートをくぐり久々に地上にきたルシファー。そして、メフィストに聞いていた学園へと向かう。 「……ここが、聖・マリア・リーブル学園…か。何だこの無駄に豪華な飾りは…」 人間共はこんな事に無駄な労力を使ってるのか…。だから進歩しないんだ。 にしてもでかい門だな…。普通ならこんな門ごとき飛び超えるんだが……地上だからな。俺はここでは人間。人間人間人間…… 暗示のように自分に言い聞かせるルシファー。そして、自分で作った魔力を抑えるリングをネックレスにして首にかける。 「…このボタンを押せばいいのか?」 門のすぐ隣にあったインターホンに気付いたルシファー。だが、 「あなたが転入生ですね。」 不意にそんな声が聞こえ門の向こうを見る。そこには、黒髪に眼鏡をかけた美形が立っていた。 「…そうだけど」 「分かりました。今開けますね」 するとウィーンと音を立てて門が開いた。 ガサガサ… ……ん? 一瞬だけ木の上から音がしたような気がしたんだが…気のせい…じゃないな。誰か覗いてる奴がいる。 「名前は…『逢魔ルイ』で間違いないですね?」 「ああ…」 にしても、こいつ気持ち悪い笑顔だな…何だ?その気持ち悪い笑みに気付いて欲しいとでと言わんばかりの気持ち悪さだな。 「私はこの学園の生徒会副会長、『石柳潔(いしやなぎ いさぎ)』と申します。にしても……あなた綺麗な顔してますね。」 そう言ってルシファーもといルイの顎を掴んでくいっと上げる副会長。 「……なんだ。」 「タイプですよ、あなたみたいな綺麗な顔の人。恐らくこの学園であなたの右に出る人はいないでしょう。」 「それとこれの何が関係ある」 「クス…面白い人ですね。私にこんな事されたら皆顔を赤くするのに……動揺もしないんですね。」 そもそもお前が何をしようとしてるのか分からないんだが。 それに、魔界にいた彼奴らのがよっぽど美形だしな…今更顔を赤くするというのも…… .
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