第1章

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冥界の中央にあるどでかい城についたルシファー。サラマンダーを待機させ門の前に立つ。 すると、門番の黒い鎧をきた兵士が2人やって来た。 「魔王陛下だな。」 「……ああ。」 「今ハデス様の所へと案内する。来い」 兵士に促され城内に入るルシファー。兵士の態度が気に食わないと思いながらも進む。 にしても、やはり神の城というだけあって、少しばかり輝かしい気もする。今の俺にとって天界の光は毒だ。 すぐ帰らなければ……。 にしても、ハデスはどこに… 「……?門番兵はどこに…」 気付いたら、さっきまで前にいた門番兵がいなくなっていた。 「ようやく来たな。ルシファーよ」 「……っっ!!!」 その声が聞こえた途端、ルシファーの体がまるで金縛りにあったかのように動かなくなった。 「体が動かないか?まあ、それもそうだ。俺が動かないようにしたからな。」 「…き……さま…!」 ニヒルな笑みを浮かべ登場したハデスを睨むルシファー。が、逆にハデスはこの状況を楽しんでる様子。 「…魔王と言われる気分はどうだ?以前は天界で熾天使という一番神に近い天使だったお前が、堕天使となり魔王とまで言われるようになった…。 久しぶりに見たが、変わったのは名だけだな。眩しいくらいの美しさは以前となんら変わらない。とても…とても美しいまま。神々しく高貴で凛々しく甘いのも変わらない。」 と、言いながらルシファーの、首、鎖骨、胸、腰、太ももにかけスゥーっと指でなぞるハデス。 「……っ…」 何を言っているんだこいつは…。それに、こいつの言葉はいちいち耳障りだ…。その前にその指はなんだ!! いい加減あたまにきた。 そしてルシファーの瞳が赤く染まり、力を外に放出する。すると何かが破裂したかのようにハデスの術が解けた。 「流石魔王様。俺の術なんて簡単に解けるか。」 「……貴様は…何がしたい…」 .
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