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私、星空 真昼はクラスで一番人気者である彼に猛アタック中。 けれど、毎日他の女子から甘いモノを貰っている彼なんだけど…。 何で私のプレゼント受け取ってくれないのかは、毎日疑問なんだけど諦めが悪いのが私。 今日は得意のチーズケーキを作って持っていく予定なんだけど、また貰ってくれないかもしれないから少し怖い。 「真昼? あの斉藤にお菓子受け取って貰いたいのは分かるけどさぁー どれだけお金使ってんの! 俺にその貰って貰えないお菓子ちょうだいよ?」 「新田くん、甘いの嫌いでしょ?」 「真昼からなら、食べたいなぁー」 「駄目だよ。 これは斉藤くんにあげるんだから」 「ちぇー ケチだな、真昼はぁー」 彼は新田 玲(にった あきら)君。 私の幼馴染みで、斉藤君の親友らしい。 「真昼さぁー 俺にしとかない?」 「何が?」 「だから、俺の彼女になんない?」 「はぃ?」 「マジなんだけど、嫌?」 「新田くんは幼馴染みだよ。 それに私は斉藤くん一筋だから無理だよ?」 「はぁー 斉藤なんかに渡すのやだなぁ」 「玲くん、気持ちは嬉しいよ? けど…」 「…冗談だよ。 俺の事好きな女の子なんていっぱいいるからちょっとからかっただけだ」 「玲くんのばかぁ! 女の子を冗談で困らせないでよ?!」 「悪かったって? 真昼があんまりに斉藤斉藤言うから、からかいたくなったんだよ」 「もぅ! 絶対に駄目だからね?!」 真昼が真顔で注意するので、玲もフッと微笑むと“お姫様には逆らえないなぁー”っと言って頷いて見せた。 「ほら、斉藤来てるからお出迎え行けよ」 「う、うんっ 行ってくる!」 真昼は校門に出迎えている女子達の群れに入ると、斉藤に笑顔で挨拶していた。 「…仕方ないお姫様だなぁ」 「新田くん、ちょっといいかな?」 「委員長じゃん? どうした?」 玲がフッと微笑み心配そうに彼女に声を掛けると、いきなり押し倒された。 「委員長さ… 冗談はやめない?」 「新田くん、彼女居ないでしょ?」 「だからって、可愛い女がこんな大胆な事しちゃいけないよ? 狼に喰われちゃうからね」 玲はフッと微笑むと、委員長を抱き起こして頭をポンポン撫でていた。
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