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各々楽器を確認する。俺もギターのチューニングをした。
ハルクたちが見守るなか、配置に着く。
ヒサが軽くドラムを叩く。セイタはベースの、タローはギターの弦を弾く。
俺がちらっとヒサを見ると、ヒサは笑顔で頷いた。
……ああ。
久しぶりなのに。
どうしてこうも、息が合うんだろう。
半年分の鬱憤をぶつけるように、全員がそれぞれの音を放つ。
その音の重なりに、声を乗せたとき。
……大丈夫。
声は裏返っていない。
思いっきり歌えている。
涙がこぼれたのは最初だけ。
そして俺の指は、以前と同じように弦を抑える。イメージ通りに。
……気持ちいい。
このままずっと、演奏していたい。
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