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「……夢じゃない」
……そっか、ぐだぐだに酔ったあと、セイタがここまで連れて来てくれたのか。
少し気持ち悪いが、吐きそうなほどひどくはない。俺はシャワーを浴びようと立ち上がった。
脱衣所で昨日来ていた服を脱ぎ捨て、パンツを脱いだそのとき。
「……え?」
パンツの中に、黒い燃えカスみたいなものがたくさんこびりついているのに気がついた。
何だこれ。
カスを人差し指に付けて、親指と合わせてこすってみると、粉になった。
俺はふと、自分の股間に目をやった。
「……え」
先端が、黒い。
いつもの色じゃない。
ていうか。
俺はおそるおそる、変色している部分を触ってみた。
ボロッという音が聞こえた気がした。
右手の中に、ピンポン玉くらいの大きさの黒い塊が乗った。
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