第5話 輪島浩二編②

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 俺はサイトを閉じ、ミルクに電話をかけた。  コール音が鳴っている間中、何も考えられなくて。  ただ、ミルクの、耳にねっとり絡みつくような甘い声を聞いたら。 『もしもし?』  また、拳が震えてきて。 「……お前、どうしてくれるん」 『何よ、コウちゃん。そんなコワイ声出して、何かあったん?』  ミルクの能天気な喋り方が、俺の理性を壊した。 「何かあったじゃないわ!! どうしてくれるんじゃ! あんなふざけたサイト教えやがって、どう責任取ってくれるんじゃ!!」 『ちょっ、落ち着いて……』 「落ち着いとれるか、ボケが! 二度とエッチもできんし……ああ!!」  大きくため息を吐いた俺に対し、ミルクは冷静に言った。 『……コウちゃん、もしかしてラッキーチャンスやったん?』 「……そうじゃ。そしたらアソコが腐った。ははっ、もう、笑えん……」  驚くほど掠れた声が出た。俺はフローリングに座り込み、力なくベッドにもたれかかった。 『でもコウちゃん、代わりに何か欲しいモノ、手に入れたんやろ?』
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