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そんなことを考えながら、廊下に出て、一番端にある企画室へと向かう
「おはようございます」
パーテーションの向こう側に足を踏み入れると、一気に甘い香水の入りまじった女の香りが鼻についた
「「おはようございます」」
アシスタントデザイナー達の高い声が重なりあう
俺はそれに軽く会釈をすると、吉住の方へ向かってゆっくりと歩みを進めた
視線が、絡み合う
まるで、にらみ合いをしているみたいで、――目をそらせば負ける。
そんな、空気感
吉住のデスクの前に立つと、自然と圧力をかけるように上から見下ろした
「目上の相手にその位置から質問?」
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