第1話

17/18
前へ
/68ページ
次へ
「それそれ」 「あったね。それで本当に書いてた?」  笑いながら雄一が尋ねる。 「やってない、やってない。マジでやってない」  手を振って否定しながらジョッキを傾ける。  ゴックン、と喉を鳴らし。 「本当に書いてないよ。てか、書くことないじゃん?」 「あるだろ」 「あるな」 「普通にある」  きっぱりと全員に否定される。 「ないって。ただ遊んでただけじゃん」 「世間から見たらあれは遊びじゃなけどな」 「まあね」  思い出したら、思わず笑ってしまう。
/68ページ

最初のコメントを投稿しよう!

1人が本棚に入れています
本棚に追加