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『神も…堕ちたな。私は人間とは争わない事を知りながら、人間を私に向けるとは。』
『何の事だ?』
『この世には神、人間、魔の世界が存在しているのは知っていよう。私の前の王、つまり先代の王は人間界との共存を神に打診した。だが神は人間界の人間を利用し尽し神の道具としようとしていた。そして神の世界には無い、人間界の人間達が気付いていない鉱物資源、宝石などの希少価値のある物が存在している事に気付き、神は人間界の全ての物を掌握しようと企てた。無論、魔界もな』
『先代の魔王はそれに気づき阻止しようと神界と魔界とで互いに争いが生まれた。』
『刺客…つまりは貴様の手により先代の魔王の死により魔界は統率者が居なくなり烏合の衆と化してたと神は思っていたようだ。だが私は先代の魔王の側近により、密やかに魔界の復興の為に残してくれた。だが神は私の存在に気付き、そして、貴様を私の元に送り込んで来た。自らの手を汚さずに。』
魔王は口から緑の血を吐き
『誰が真の悪か今一度考えてみよ。誰が悪………』
魔王は果てた。
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