短編小説デジャヴ【完結】
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青年が居る場所は柱のみで壁が無く、だが無風でありながらも外の景色は見える。もっとも見えるのは雲一つない空と下層に広がる雲の絨毯しかないが。周囲には数本の柱しか無く天板を支えるにはいささか頼りない無骨な柱である。 柱は金属とも石材とも違う特別な金属で作られてようで時折キーンと甲高い共鳴音が響きわたっている。
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