第一章 来客

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かろうじて、自分の体を自分で支え倒れずにいたが 『なっなんで、そっそんな物騒な物を、こっこんなとこに平然と置いとくんですかっ!!』 少女は力の無い声で文句を言い抵抗を試みる。 『毒のある刀剣はあらかた片付けたつもりじゃったんだが、お嬢さん。悪く思うな。薬で毒も消えたわけだし、気にするな。死ななかっただけマシと思え!!ワッハッハ!!』 店主は悪びれるどころか、高わらいしている。 『そっそんなぁ』 少女はヘナヘナと床に座り込む。 やがて、本来の買うべき物を買い、地に足が着いていないようなフラフラした足取りで帰って行く。 …………………………………………………
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