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プロローグ 招かざる客
ある塔の台座に三角の魔法陣に包まれ二つのある何かが鎮座されている。
見ると魔法陣の中に男女の赤子がいる。その周りを巨大な竜が包み込むように円形になり、ひっそりと眠っている。
そこに一人の老人が一音を立てず影が実体化したかのように突然、現れた。
竜は侵入者の存在にすぐ目覚め身を起こし威嚇する。
『貴様、何者だ?ここを何処だと思ってる!!』
『こいつは驚いた。気配は消していたのだが…な。護竜シューティングスターか。ここまで来ると流石に相応の者がいたもんだ。』
『如何に気配を消そうと私には造作もない。貴様は人間だな。何用だが知らぬが私には貴様は用が無い。これは警告だ。私と対面しただけでも誉めてやる。私の気が変わらない内に立ち去れ』
護竜が老人に威嚇の警告を発する。
『私とて護竜には用が無い。だが、そこに居る赤子に用が有ってな。どうだ?私と一戦やるか?』
老人は訓練相手に?
とでもするかの如くさらりと話す。
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