外界接続に備えて

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RPGなどのゲームをやったことがあるだろうか? ステータス、つまりは俺というキャラクターに設定されている数値があるのだが、それは俺の肉体的特徴や精神面、知力などに準じた値が振り分けられていてる。 その上に『ヒューマン』というカテゴリー、ゲームのタイトル違いによってはクラス、ジョブとも言うだろうか?それに与えられている初期値が上乗せされている。 数値の上昇率、雀の涙ほど。「嘘、俺のステータス低すぎ」という状態である。 カテゴリーの特徴、レベルが上がりやすい。本来戦う種族ではないので、成長率、ステータスの上昇率は悲惨、やられるた為だけに存在する生まれながらの敗者。スキルの着脱は不可能。ごみ、可燃物であるだけまし。 疑問を口にした俺を、散々シカトしていた宝玉様が珍しく答えてくれた、有難い知識である。『──私に答えられるのはこれだけです』といってすぐ音声は切れてしまったが。 カオルが何とも言えない表情になって泣き出しそうだったので、肩に手を置いて「笑ってみ?いー、して、いー」と言って無理矢理話題から反らさせた。 戸惑いながらも「いー」てしてくれる姿、ご馳走さまでした。 外からやって来るという侵入者がどんな奴らで、どれほどの強さがあるのかはパッとしないものがある。 数値上では、外の『ヒューマン』よりは俺の方が圧倒的に高い、『ヒューマン?』という疑問符をつけてしまうほど。地球上でいうなら人間辞めてます、とか言われそうなものだった。
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