2126人が本棚に入れています
本棚に追加
/37ページ
「まぁ聖の事をよろしくって
伝えたいだけだから」
笑いながら言った
松田先生がなんだか
俺の保護者みたいに感じて
思わず笑ってしまった。
「こーちゃんはお節介すぎ」
「悪かったな」
このまま俺の身体は
落ち着いて行ってくれると
思いながら松田先生と笑い合う。
拒絶反応なんて
きっと出ない。
尿毒症で死にかけた俺に
メティスが与えた使命を
全うするまでは
絶対に俺は死んだりしない。
そして紗枝と二人で…
アテナをこの世に
誕生させるんだ。
…そう信じ切っていたのに。
気付かないうちに
俺と紗枝の運命は
大きく変化していた…。
最初のコメントを投稿しよう!