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7階でエレベーターを降り
無菌室の隣の部屋で
除菌を受けてから
マスクをして彼の病室へと
足を進めた。
ベッドに横たわる聖は
高熱のせいなのか
真っ赤な顔で眠っている。
「浅い眠りみたいで
時々目を覚ますから。
その時に声掛けてあげて」
松田先生に言われて
私はコクリと頷いた。
もうここまで来たら
さすがに覚悟は出来ている。
…私は彼に自分の思いの
全てを告げなくてはならない。
最後まで泣かずに言えるかな。
そんな事を思いながら
眠っている彼の手を
ぎゅっと握りしめた。
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