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「それと明日から
また亜希ちゃんが
遊びに来るから…
会いに来れないけど…
聖はきっと大丈夫だよね」
私の問いかけに
聖はコクンと小さく頷いた。
その反応を見て思う。
彼はきちんと私が言った
言葉の意味を理解出来ている。
だから子供がいない事を
打ち明けたのに
何も答えなかったのは…
やはりその事実がとても
彼にとって悲しい
事実だったのだろう。
つまり…
彼の本音は私が思った通り。
聖が本当に欲しかったのは
私ではなく…
私のお腹にいたかもしれない
子供だったのだ。
けれど私もその現実を
受け止めなくてはいけない。
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