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……ドキドキした。
その手に、ドキドキしてしまった。
その瞬間。
テーブルに倒されてる状態の私の背中が悲鳴をあげた。
月君が体重をかけてきたからだ。
そしてキャミソールに手をかける……
「こういうの着ている時は、白の下着はやめた方がいいんじゃないですか?」
「っ!」
「まぁ男は、白の方がそそられますけどね」
「ふざけないで!」
月君は、その悪ふざけを一向にやめてくれない。
……更に詰め寄って来た。
「優陽さん。俺が、奈央ともこういう事をしてきたって言ったらどうします?」
ドンッ!
私はたまらず月君の体を払いのけた。
ここの兄弟は、おかしいんじゃないの?
好きでもない女に、こんな事をするのが日常茶飯事なのだろうか。
桜さんといい、月君といい、頭のネジが一本ハズれてるんだわ!
私の力によって、覆いかぶさっていた月君の体がよろめいた。
その隙を見計らって、私は服の乱れを直す……
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