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「笠原の席は…青山の隣!青山ー!手ぇ挙げろ!」
青山さんと言う人が手を挙げた。
黒髪のボブで、ピンクの花の髪飾りを付けて、色白ですごくキレイで気品がありそうな子。その反面、無表情で冷たそう。
私は先生に言われて、青山さんの隣に座った。私から見て青山さんは右隣。左隣は…誰もいない?何でだ?
ちょっと疑問に思って、また右隣を見た。青山さん、やっぱキレイだな…。
「何か?」
はっと我に帰った。彼女に見とれてたら、青山さんにそう言われた。
「ごごごめんなさい!えっとその…隣の席ですが…よろしくお願いいたします!!」
とっさにそう言うと、彼女は冷静に、
「こちらこそ。」
と返してくれた。回りからはなんとなく痛い視線を感じたり、ひそひそ声が聞こえたケド、嬉しかった。青山さんは、そんなみんなと違って私のコトを不審がらずに、返事をしてくれたから。
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