―2014.1―

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AM10:26 ランチスポットの(写真の湖)近くを通ったら、あれ?湖畔工事やってる… いつもの場所に車停められないじゃあないですか! 憩いの場所だったのに… PM6:25 夕方、週半分の割合で、夕食準備~食事~後片付けで入ってるおうち。 そこの寝たきりのおばあちゃんは、亡くなった旦那さんが大好きで、小さめの額縁の遺影を胸に抱いていることが多かった。 食事作成中、時々、遺影に話しかけている声が寝室から聞こえていた。 「おとうさん、今日も寒かったよ」 「おとうさん、腰が痛くてやっかしい(鬱陶しい)よ」 「おとうさん、返事もしねぇで、冷たいねえ」 でもこの頃「おとうさん」をあまり言わなくなった。 遺影も近くに置いてはあるけど、手に取ることが少くなった。 認知症の症状が進んでいるらしい。 おとうさんがもういない事実を忘れているのか、まるで昨日の事のように、一緒に摂った夕食の話を始めたりする。 アタシたちは、それを否定しない。 「じゃあ今日も、おとうさんの好きな芋でも炊こうか」と普通に言って、おばあちゃんの分だけ芋を炊く。 『寄り添う』 認知症の患者さんには、大切なこと。
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