ー2014.2ー

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PM3:47 週に1回位、買い物で仕事に入るおばあちゃん 好き嫌いが激しくて、出禁くらったヘルパーもいるけど、アタシは今んとこ大丈夫 若い時の職業は理容師さん 店舗兼住宅を建て、家族で営んでいたらしいけど、ある日娘が「もう嫌だ」と家を出て、旦那さんとふたりで店を守ってたそう そのうちだんだん、新しい店に圧されてお客さんが減り、自分の腰が曲がりだした頃に、諦めて閉店した、と寂しそうに話す 今その店舗側は、物置兼、旦那さんのパソコン部屋になっている 趣味が、オンライン対戦の囲碁で、全国に囲碁友さんがいるそうだ 旦那さん、呼吸器の病気で、酸素発生装置に繋がったチューブをいつも鼻に装着している パソコン部屋に行くときは、簡易のボンベを引きずっていく 「あたしは、あっち(店舗側)には行かないんだよ」 と、おばあちゃん なんで?と聞いても、はっきり答えてはくれない ただ「おじいさんは呑気だから」と、一言ぼそっと言った 年配者は、けして枯れてはいない いろいろな思いを抱えてる 長く生きたぶん、それは川の底の泥のように、積み重なって留まっている ちょっとでも、底をさらってあげられたら 小石ひとつでも拾ってあげられたらいいのに、と思う 話を聞くくらいしか、出来ないけどね
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