プロローグ 午後18:18の轢死電車

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「ふぁぁ…」 仕事がいつもより早く終わった。 帰ったらイナギャラやらないとなぁ…なんて思いつつ、私は早々に職場を出て自宅近くの駅へ向かう電車を待つため、欠伸を一つしてホームを歩いていた 丁度電車が来るようだ。 ……あれ、この時間って電車来るっけ? ヘッドフォンから流れる音楽が一瞬耳に入らなくなる、が …まぁいっか、早く帰れるならそれで。 と、電工掲示板の行き先を確認、間違いない、私がいつも乗る電車だ。 段々電車が近付いて来る と、目の前に横並びになって歩いてる学生の群れが何か話してる、ヘッドフォン越しに煩い笑い声が聞こえる。 ……んな横並びに歩いてんなや。 心の中で舌打ちする こういうマナーのなってないガキは嫌いだ ま、この時間なら仕方ないか いつも通り素通りすることにする。 「ぎゃははは!お前マジ馬鹿だろー!」 「馬鹿いうなやー!」 「いって!?」 「うわっ!?」 丁度すり抜けようとした時、結構な勢いで男が私にぶつかる。
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