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「ふぁぁ…」
仕事がいつもより早く終わった。
帰ったらイナギャラやらないとなぁ…なんて思いつつ、私は早々に職場を出て自宅近くの駅へ向かう電車を待つため、欠伸を一つしてホームを歩いていた
丁度電車が来るようだ。
……あれ、この時間って電車来るっけ?
ヘッドフォンから流れる音楽が一瞬耳に入らなくなる、が
…まぁいっか、早く帰れるならそれで。
と、電工掲示板の行き先を確認、間違いない、私がいつも乗る電車だ。
段々電車が近付いて来る
と、目の前に横並びになって歩いてる学生の群れが何か話してる、ヘッドフォン越しに煩い笑い声が聞こえる。
……んな横並びに歩いてんなや。
心の中で舌打ちする
こういうマナーのなってないガキは嫌いだ
ま、この時間なら仕方ないか
いつも通り素通りすることにする。
「ぎゃははは!お前マジ馬鹿だろー!」
「馬鹿いうなやー!」
「いって!?」
「うわっ!?」
丁度すり抜けようとした時、結構な勢いで男が私にぶつかる。
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