はじまり

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「おねぇ、何呑んどんの。」 「ジントニです。」 飲み会帰りのbar。 気持ちよく酔っていた。 「でら色気あるやん。1杯呑めや。」 「まだ残ってるんで。」 片耳に髪をかけ、気取ってみせた。 「ユウヤ振られてやんの(笑)」 「うっせー。」 ユウヤと呼ばれる男はしつこく酒を勧めるてくることはなく、一緒にいた男たちの話に戻っていった。 男はハットを被り、舌がまわっていない感じだった。だいぶ呑んでいるんだろう。 嫌いな顔ではなかった。
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