8人が本棚に入れています
本棚に追加
いずれにせよ、再びハイゼットのスキール音が聞こえてきたので俺は安心した。
こんなひどい音を立て乱暴な運転な運転をしていたら、遅かれ早かれ近隣住民から苦情がくるかもしれない。もっとも、この嵐の中で気にする者はいないだろう。いたとしても知ったことではない。
「うるせんだよ!!!糞がっ!!!」
嵐の音と途絶えることのないスキール音に、俺はうんざりしていた。
少しでも落ち着くために、俺はハイライトに火をともした。立ち上る紫煙を見ながら、ゆっくりと吸い込んだ。体中に染み渡るニコチンが枯渇感を癒してくれる。
最初のコメントを投稿しよう!