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画面に映る純白のドレスに身を包んだ都ちゃんを誉めるあいつに、適当に相槌をうちながら、真横に座るその表情をチラリと見上げる。 少し湿り気を残した金色の髪。 俺が晩飯を作っている間に、先にシャワーを済ませたあいつからは、シャンプーの香りがふわりと漂っていて。 鼻孔をくすぐる誘うような匂いと、色艶を帯びたあいつの横顔に魅せられて、ドキンと大きく心臓が跳ねる。 ……っていうか、ウエディングドレスの都ちゃんより、今のお前のが余裕で綺麗だし。 心の中で自分の彼女をべた褒めした後、再度デジカメに手を伸ばす。 「もう一枚、マトモな写真あるから。式場のカメラマンに撮ってもらったやつ。」 あいつにカメラを持たせたまま、指だけで操作して、わざと体を寄せていく。 触れ合った腕と腕に、さらに速度を増す鼓動。 パッと切り替わった俺とミツと都ちゃんの3ショット写真を、その目に映して微笑むあいつ。 「これ、まだ披露宴だろ?おまえ、既に出来上がってるじゃん。」 「っ、できあがってねーし!ちょっと飲んだだけで顔に出んだよ!!知ってるだろが!!」 画面上に映し出された酒で酔いの回った自身の顔を、からかうように指摘されて、ぐるんと首を捻った先にぶつかる視線。 その距離の近さに、酔ってもないのに顔全体が熱くなる。
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