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ゆいが近くに寄るとシャンプーの香りが鼻をくすぐる。
ゆいの匂いだ。
俺は後ろからふいに抱き締め、今更ながら言う。
「おはよう。」
「おはようございます。」
ゆいとの朝が愛しく思えた。
シャワーあがりにゆいが冷蔵庫を開けて冷えた紅茶を取り出す。
喉をならしてゴクゴクと飲み、俺に笑顔を向ける。
「おいしー!」
そんなゆいを見て、自分も少しは役にたてたのと、口許が緩んだ。
ゆいは雑炊をゆっくりと全部食べきった。
すっかり体調はいいようだ。
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