少年、現実を知る

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リアがトテトtバタンッ!!…………トテトテと降りていったところで、俺は箪笥を開けて、赤いセーターとジーパンを取り出した。 それにしても、下着まで抜かり無く揃えてくれちゃって……。 いやぁ、リアには感謝してもしきれないよ。 柄パンがやたら多いのは気にしない。 とにかく、今日からはバリバリ働いて、リアに恩返しをしていこうじゃないか!! リア様万歳ッ!! ……おっと、流石に信仰し始めたら末期だな。 つまりは、それ位感謝してるんだよ。 ──俺が着替え終わって洗濯物を篭に入れ、リビングに顔を出すと、リアは料理の真っ最中。 「――~♪」 料理好きなんだなぁ。鼻唄なんか歌っちゃって。 昨晩のシチューも凄く心に染みた。 生きてるって感じがした。 「あっ、カオルさん!もうすぐ出来ますから、そこに座っててください」 「あいよ」 リアに言われた通り、檜っぽい素材の椅子に座る。 これに限らず、殆どの家具が大分古い。 ちょっと危ないんでねぇの?ってものもあるけど、何となく察することは出来るため、敢えて何も言わない。
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