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「はい、今朝はグラタンにしてみました」
「おっ!美味そうだな」
テーブルの上に熱々のグラタンが2つ置かれ、リアは俺の正面に座った。
「「いただきます」」
この風習がこっちにもあるのはありがたいね。
さてさて、天使のグラタンのお味は…………。
「……熱ッ!?」
「ふふっ。出来立てですから、ゆっくり食べてくださいね?」
そう言うリアは、ゆっくりと息を吹き掛けつつ、グラタンを口に含ませている。
やっぱりそういうのは先に言わないと…………。
とにかく、ちゃんとある程度冷ましてから、改めてグラタンを一口。
「……おっ、美味い!」
「そうですか?私、料理にはちょっと自信あるんですよ」
リアの料理はね、本当に暖かくて優しいんだよ。
心が籠った料理ってこういうのを言うんだなって、心の底から思う。
やっぱりリアは天使だ。
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