221人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
「カオルさん!ギルドはこっちですよ!」
「ん?あぁ……」
えっ、いつの間にそんなに離れてたん?
いくらなんでも、ちょっとはしゃぎ過ぎじゃね?
…………あぁ、天使だから良いのか。
「はいはい、今行くよ」
──その後、優美で歴史を感じさせる街並みを満喫しながら、意気揚々と前を歩くリアに着いていった。
……近隣住民の暖かい目が、何故か痛い。
「着きました!あれがこの街のギルド、【ピュアスノー】です!」
純粋な雪ですか……。
外観は、そうだな。シンデ○ラ城を一回り小さくした感じ。
てっきり酒場とかかと想像してた俺。
周りにレンガ造りの赤茶色の建物が多いのもあってか、かなり目立つ。
「カオルさん、早く早く!」
リアに催促されて中に入ると、それはもう清潔という言葉がぴったりだった。
とにかく汚れが無い。新築でもこんなに綺麗じゃないぞ?ってレベル。
後でリアに聞いたんだけど、ここのマスターがそういう魔法をかけているらしい。
最初のコメントを投稿しよう!