少年、現実を知る

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「カオルさん!ギルドはこっちですよ!」 「ん?あぁ……」 えっ、いつの間にそんなに離れてたん? いくらなんでも、ちょっとはしゃぎ過ぎじゃね? …………あぁ、天使だから良いのか。 「はいはい、今行くよ」 ──その後、優美で歴史を感じさせる街並みを満喫しながら、意気揚々と前を歩くリアに着いていった。 ……近隣住民の暖かい目が、何故か痛い。 「着きました!あれがこの街のギルド、【ピュアスノー】です!」 純粋な雪ですか……。 外観は、そうだな。シンデ○ラ城を一回り小さくした感じ。 てっきり酒場とかかと想像してた俺。 周りにレンガ造りの赤茶色の建物が多いのもあってか、かなり目立つ。 「カオルさん、早く早く!」 リアに催促されて中に入ると、それはもう清潔という言葉がぴったりだった。 とにかく汚れが無い。新築でもこんなに綺麗じゃないぞ?ってレベル。 後でリアに聞いたんだけど、ここのマスターがそういう魔法をかけているらしい。
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