少年、現実を知る

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「じゃあ、早速これに魔力を流してみてください!」 俺は言われた通り、クッションの上に置かれている透明な水晶に手を翳し…………。 「……どうやって流すの?」 「昨日の要領です!」 「ぉk」 えっと、手に力を集めて、ぐっと押し出す…………。 ……お?色が変わり始めたぞ? これは……水色? 「えっと、どうなの?」 「氷属性……!カオルさん、派生属性ですよ!!」 「……はい?」 ──はい、またまたリアの説明を纏めると、まず主な属性として火、水、風、雷、土があるんだと。 それで派生属性ってのは、それらが何らかの形で変化した属性。 確認されてるのは、火属性の派生の熱、土属性の派生の木、水属性の派生の霧と氷。 ……まぁ、あれだ。別に派生だからって強いわけでもない。 ただ、珍しいねってだけの話。
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