少年、現実を知る

18/23

221人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
──────── 家に帰った後、俺はさっきの謎のカードについて聞いてみることにした。 「なぁリア、さっきのあのカードは何なんだ?」 「あぁ、ギルドカードですよ。 依頼の報酬は基本的にこれに振り込まれるんです」 リアはそう言うと、自分のカードを俺に見せてくれた。  リア=サンクレム(17) 風属性  下級魔法使い ……ほうほう、つまりは身分証兼クレジットカードか。 「じゃあ、魔力を流したのは?」 「あれは他の人に悪用されないように、自分の魔力じゃないと光らないようにするんですよ。ほら」 リアがカードに魔力を流すと、先程と同じように淡く光った。 試しに俺も流してみたが、なるほど、確かに光らない。 「ふぅん……。ありがとな」 「いえ。カオルさんのお役に立てて嬉しいです」ニコッ 天使の微笑み頂きましたッ!!
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

221人が本棚に入れています
本棚に追加