少年、現実を知る

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「……あぁ、あとさ」 「はい?」 「さん付けは止めない?何か他人行儀みたいじゃん」 一応確認するけど、別に日本語で“カオルさん”って呼ばれてるわけじゃないからな? つまり、英語で言えばMr.とかMs.とか、そういうのを付けるのを止めようって話だ。 念を押すが、日本語は喋ってない。 「えっと……じゃあ、カオル……?」 「あぁ、うん。それで良い」 敬語なのはリアの口調だろうから良いんだけど、さん付けはやっぱり頂けない。 「……分かりました。これからはそうします、カオル」 「はいはい」 さて、言うことは言ったし……。 …………何しよう? ──────── はい!特に何もしなかったから、昼過ぎのギルドまでカット!! 「ほい、カード」 そしてたった今、ビジーさんからギルドカードを投げ渡されたところだ。
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