少年、現実を知る

20/23

221人が本棚に入れています
本棚に追加
/117ページ
「………………」 改めて見ると、やっぱり地味。 名前と年齢と属性、そして最後に“見習い魔法使い”。 初めは皆見習いから始めるらしい。 ……それだけしか書いてなくて、装飾とかも何もない。 ただ、魔力を流せば光ります(笑)。 「カオルさ……カオル!早速依頼を受けてみましょう!」 「そうだな」 「これが見習い向けの依頼な。さっさと選んで行ってこいガキ共」 ……何かお気に障ることしましたか? 「あの、私が選んでも良いですか?」 「どうぞ」 パッと見たけど、どんな依頼なのかさっぱり分からん。 「それじゃあ、これにしますね」 リアが選んだのは、“アタミ草の採取”。 草を取ってくるだけか。まぁ、初めはこんなもんだろ。 「これを取ってくるついでに、魔法の練習をしましょう!」 「うぃっす」 そうか……遂に俺も魔法が!!
/117ページ

最初のコメントを投稿しよう!

221人が本棚に入れています
本棚に追加