少年、異世界に立つ

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それがどうだ?気が付けばこんな格好で、若干雪を被った森に横たわっているではないか。 「ヘックショイ!!」 ……寒い!!さぶい!!! ヤバいよ、このままじゃ凍え死ぬってマジで!! まずは寒さを凌いで、人を見つけないと……。 ……そもそも、こんな場所に人なんて居るのか? もし居たとして、こんな格好で彷徨いている怪しげな男を、受け入れてくれるだろうか? いやいや、きっとこの森の人なら優しい笑顔で迎えてくれるッ!!(根拠の無い自信) 「誰か、誰か居ませんかぁ!」 身を縮ませ、ガタガタと身体を震わせながら、果てしなく続くかのように思わせる森を歩き始めた。 歩く度に、足の裏に針葉樹の落ち葉だとかが刺さる。地味に痛い。 「うぅ…………」ガタガタガタガタ あ……うん。痛みも消えてきたな。 全身の感覚が無くなってきた……。 ……もう疲れたよ、パト○ッシュ…………。
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