少年、天使に尽くす

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──────── 「……はい、確かに」 「それじゃあこれで」 「お疲れ様でした」 俺はたった今、ギルドの倉庫の管理人にフラビットを渡したところだ。 かなりのイケメンである管理人ことヘリアスさんは、密かに女性の人気を集めているんだとか。 あんな重苦しい鎧を纏って生活している辺り、筋肉も相当なものだろう。 この人は週4で働いていて、残りの3日は強面なガギルさんという人が担当している。 ……とまぁ、そんなことはどうでも良いんだ。 とりま家に帰って、早くリアの料理を食いたいんだよ。 ということで、俺はそのまま早足で家に直行した。 ──────── 「ただいまー」 「あっ、お帰りなさい!丁度今、昼食が出来たところです」 食卓に置かれているのは、レキという肉じゃがに似た料理。 どうやらリアの好物らしく、よく食べる料理だ。
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