少年、異世界に立つ

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「じゃあ、あなたは…………」 ……ん?ちょっと待てよ? 何で今、この娘と普通に会話を交わせたんだ? 皆様には日本語表記なんだろうけど、明らかにこの娘、日本語じゃないよな。 そして俺が今話してたのも、どう考えても日本語じゃない。 ……ぇ?俺いつの間に別の言語習得してたん? スピードラー○ングなんて試した覚えないぞ? ……まぁ、それは良い。 「わ、私はリア=サンクレムって言います。えっと……あなたが森で倒れてて、それで…………」 「……あぁ」 てことは、あれから死んだわけではないのか。 つまり、ここは天国じゃなくて、この娘は天使じゃ…………。 「……天使だ」 「えぇ!?」 うん、間違いない。この娘は天使。 これは世の定理だ。異論は認めない。 「あっ、ごめん。今のは忘れて」 「は、はい……。あの、冷えてませんか?スープ飲みますか?」 …………天使ッ!!
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