少年、異世界に立つ

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「あっ!ちょっと待っててください!服を買ってきます!」 「服?いや、そんな悪いって……」 「そんな格好じゃ風邪を引いちゃいますよ?私の服だと小さいですし……」 ……あぁ、そうか。自分下着姿なんだった。 そうだな、この格好で彷徨く訳にもいかないし、ここはお言葉に甘えさせてもらおう。 「ありがとう。一応参考までに、身長は177cmね」 「はい!行ってきます!」 リアは中々のハイテンションで、家を飛び出して行った。 うん、分かるよその気持ち。 人によりけりだけど、やっぱり周りに誰も居ないって辛いんだよね。 俺も独り暮らしをすることになった時は、本当に辛かった。 「………………」 ……さて、暇だ。 言い方を変えれば、やっと落ち着いた。 まず、本格的にここは何処なのか。 とりま日本じゃないことは確定だ。 だとすると、街並みからして欧州圏内だろうか。 何とか姉ちゃんと連絡を取りたいんだけど、如何せん何も持ち合わせていない。
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