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西暦20XX年
季節は夏
エルトリアBH(ボーイズハイスクール)にて
この学校はエルトリアGH(ガールズハイスクール)の姉妹?兄妹?の男子校である。
そこの校舎を一人の少年が走っている。
?「やっべぇ!キリエ達との約束の時間に遅れる!」
ショートカットの黒髪、耳にはピアス、パッと見不良みたいな少年
エルトリアBHの二年生
名前をミライ・フローリアンという。
授業が終わったらなんと本日は掃除当番、きっちり終わらせたが幼馴染みであり兄妹のアミタとキリエとの約束の時間にギリギリだった。
そんなこんなで今、走っている。
学校を飛び出し、しばし走れば待ち合わせ場所に見慣れた二人がいる。
ミライ「アミタ!キリエ!わりぃ!」
キリエ「遅いわよ~お兄ちゃん」
アミタ「そうです!遅刻はいけません!」
ミライ「掃除当番だったんだよ、それより急がないと始まるんだろ?」
アミタ「はい!だからこそ!急いで研究所に帰らなければ!」
キリエ「今日はパパの研究成果(ワルダクミ)が世間の皆々様に晒されちゃう日だものね~」
今日は三人の父親グランツ博士(と、本人は呼んでほしいらしい)の発明したゲーム、ブレイブデュエルの御披露目の日
ただキリエの発言はすこーし二人の逆鱗に触れたようで?
アミタ「晒されるとはなんですか!」
ミライ「ワルダクミとはなんだ!」
アミタ「御披露目ですよ!御披露目!」
ミライ「父さんの研究成果だぞ!」
アミタ「全国展開で・・・」
ミライ「父さんの・・・」
アミタ「感激!感動!大興奮の!」
ミライ「血と!汗と!涙の!」
アミタ「KKDですよ!」
ミライ「TANだぞ!?」
頭文字をアルファベットで略す傾向があるこの兄妹
ミライとキリエは似ているのである。
キリエ「はいはい・・・気合いが入っちゃてるとこあれなんだけどさ~」
ミライ「分かってる、東京じゃともかく全国ヒットするかはわからん・・・今日とか誰もこないんじゃね?って言いたいんだろ?」
キリエ「!!そうだけど」
ミライ「安心しろ・・・あのゲームにはまらない子供はいねーよ、それに・・・」
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