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「あなたが邪神さん?」
「そうだ。」
「それじゃ、ご飯食べよっ!」
「あ、ああ……………」
アイツはそう言って箱を取り出していた。
「邪神さんの名前ってなんなの?」
名前………ずっと人々からは邪神と呼ばれていたからな……
「名前など無いな。」
「んじゃ付けてあげるよっ!」
そう言って考え込みはじめ、頭を抱えながら手を顎の下に当てている。口からは悩んでいる事を連想させるような声がちらほらと聞こえていて、無意識に出ている。
………なんかカワイイな。
脳が異常を無意識に起こしたかのように自然と頭の中に刷り込んだ言葉に同様が走る。
…………何を言っているんだ俺は…!?……
…そんなことを思っているとアイツは振り返り
「【ジン・クロノ】ってどう?」
と、満足気な笑みを浮かべて言った
「ジン・クロノか、気に入った。おまえの名はなんだ?」
「【アリシエ・セイレント】だよっ!」
これが、俺とアリシエの出会いだった………………。
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