疼く身体

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男はチラッと此方を見る。視線が交わった刹那、思わず視線を逸らしてしまった。 どうしてまたこんな再会なのよ。この人と会う時はいつもそう。まともじゃない。 「紹介するよ。僕の秘書をしてくれている岡野君だ」 「初めまして。これから宜しくお願い致します」 「ああ、宜しく」 初めましてなんかじゃないのだけれど。会うのはこれで三度目になるかしら。 社長は男へ手土産を渡し、ソファーへと腰を掛ける。 暫くして秘書だろうか、珈琲を淹れてくれた為に頂く事にした。
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