疼く身体

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「………」 「ふっ、いつもの威勢は何処へ行った?」 「……公私混同はしないので」 「…ほう」 男はふっと鼻で笑うとスーツズボンのポケットに片手を入れたままの状態で近づいて来た。 すぐ目の前まで来ると軽く屈み、もう片方の手で私の顎に手を添え顔を上向かせる。 「な、何?」 「俺がこの場でお前を欲しがっても、それが言えるか?」 「…当たり前じゃない。いくら欲しい男と言えど、礼儀は弁えるわ」 そこまで盛りの付いた女じゃないもの。
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