光輝

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工場から機械音が聴こえ、汗を流し労働に勤しむ者たち。ここから様々な物質が生産され、それらが人々に使用されていく。 ここは産業が盛んな国、“ウルス” 通称“光国(ヒカリグニ)” 人々は一般の生活水準を満たし、平和かつ安定した生活を手にいれている。 “一部を除いてだが。” ウルス南部に位置する場所に、弱者と呼称される人間の住む区域が存在する。 あまりにも弱く生きるその街は レボルと言う。 ここに住む者たちは皆貧困であり、人生における輝きを失っている。 「なぜ自分がこの立場なのか。」 心奥に問いただしても答えは見つからない。 生を受けたときからこうだったのだから。
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