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「何施設の仕事サボって酒飲んどるだ!アホたれ!!」
白髪でやや目立つ顔の皺、見たところ60代の男だ。
彼はシヴァを怒鳴り付け拳骨を喰らわせる。
じわりと広がる痛みにシヴァは少し目に涙を浮かべる。
「じっ、じいちゃん…今日仕事じゃないの?ってか痛てー!!」
「早く終わったんだ。それで帰ってきたらこの有り様、未成年で酒なんて飲むな!!」
怒鳴りながらも優しさが垣間見える。
実際はシヴァの身体を気づかい心配しているのだ。
シヴァもそれを理解してるからこそ、反発してこない。
「で、じいちゃん今日の報酬は?」
「まぁ、雀の涙ほどだよ。散々働いて今日の飯代くらいだ。全く、これだから上の立場の人間は嫌いなんだ。」
弱者の労働は基本的に与えられるが、奴隷同様の過酷な環境と差別、低賃金、過酷故に死することもざらではない。
しかし生きる為この残された選択を選ぶ他ないのだ。
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