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「すいません。それは否定できないので、謝ります」
「謝るなっ!」
「フッフッフ。やっと、自らの愚かさに気付いたか」
「ほら、見なさい。バカ魔人が立ち直っちゃったじゃないのよ」
「誰がバカ魔人だっ!こうなれば、我が力、その身に存分に思い知らせてやろう!」
「お断り」
リュシエルはきっぱり拒絶し、炎を放った。
炎は両者の間で壁となり、視界を遮る。
一瞬、熱さに怯んだ魔人であったが、そこは、腐っても魔人。
突風を起こし、炎の壁を吹き飛ばす。
しかし、そこにすでにリックたちの姿はなかった。
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