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まただ。
意識が虚ろになる。
次の瞬間はわかっている。
誰かが血を流して倒れている。
武器を突きつけているのは私。
相手はいつも男だった。
何故男なのか。
わからない。
でも私の姿もボロボロだ。
何をされたのか覚えていない。
武器はいつも銃だった。
私を支えてくれたのはいつも銃だった。
希薄な私をいつも圧倒的な存在にしてくれた。
これがあるときだけ、私は存在を得られるのだ。
今日も殺した。
次はいつ、何に意識を刈り取られるだろうか。
怖くはない。
興味もない。
ただ私は結果を見届けるだけなのだから。
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