Recipe.02

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  料理を頑張ってみたけど、それもオンナである事を思いだして貰うには至らなかった。 「キミ君の好きなタイプって?」 「……私と正反対」 「はると、正反対?」 首を傾げる紗良を見上げて、無意識に唇が尖る。 「え?はる??な、に?」 「キミのタイプは、背が高くてスタイルが良い、優しい美人系。つまり、紗良みたいなのがタイプ」 私、背ぇ小さいし、胸無いし、口悪いし、我儘だし、美人なんて言われた事ないもん。 キミなんて、アレよね?私をオンナと思って無い以前に、ヒトじゃなくて、動物か何かだと思ってるわよ?きっと。 「とりあえず、褒め言葉は有り難く受け取っておくけど。背が小さい以外、はるだって当てはまるんじゃない?ソレ」 「うん。まぁ、どちらかと言えば、はるちゃんは美人ってよりは美少女系だけど」 フォロー有難う。 二人の優しさは嬉しいけど。 「キミは、オトナっぽいヒトが好きなの」 「…………」 流石に黙るよね?そーだよね? 自分でも解ってる。 未だに、うっかり夜の繁華街を歩いていようものなら、補導されかける。 勿論、呼び止めてから、「あ」みたいな顔して去っていくけどさ。 お酒も身分証明書の提出求められるしね? 解ってるもん。 「今更、私の顔が年相応になるなんて無理だもん」 童顔なのは家系だもん。 遺伝子レベルの問題は、努力では解決しない。 「でも、友達って、結局は好きなヒト。な訳だから、可能性はゼロじゃないでしょ?」 「友達って、一番の恋愛対象外じゃない?」 「どうだろーな?その辺は、男女の差があると思うけど」 そう言えば。 いつだか、女は純粋な友情を築いてるつもりでも、男には下心込みの友情もある。って、誰かが言ってたっけ? ……ソレは、ソレで、何か嫌だ。 「はるちゃんだって、友達だったキミ君を好きになっちゃったんだから、その逆が絶対無いとは言えないんじゃない?」 「そうだよ。はる、可愛いもん。そこは自信持っていい」 あー。 ココロが折れる度、二人が傷を癒してくれる。 「……にしても。どーやったら、私がオンナだって気付くんだろ?アイツ」 女扱いはしてくれてるけど、絶対にオンナだと思って無いもん。 「あ」 「何?紗良」 「単純な事だけど、外見から変えてみる、とかは?」 外見??  
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