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下はボクサータイプのぱんつを履いてはいるが……あると思ってたモノが無い。
あれ?これ女物?男のみたいなデザインの。
……うえぇ!?
俺って女なのか!?
何で女の俺が、男装して男に混じってんだよ!?
自分でも男だと思うくらい自然だったよな!?
今度こそ頭を抱える。
どうしよう?
……取り敢えず風呂には行けないよな。
ハァ、と溜め息を吐き、何かわかる事が有るかも、と持って来た荷物を漁る。
取り敢えず部屋着にと持ってきてるジャージを着て。
と、オリエンテーリングのしおりが出てきて、これからの予定はわかったけど、これまでの予定表を見ても何も思い出せない。
……マジでどーするよ。
訳がわからなくなった俺は、ベッドに潜り込み頭から布団を被る。
自分が男だと思ってたから記憶が無くても慌てずに普通に上総達と接してこれたけど、これは不味いって!
あぁ、誰かどうにかしてくれー!
心の中で叫んでみた所でどうにもなる筈も無く。
俺はそのまま眠ってしまったらしい。
コンコンコン。
部屋のドアのノック音で目を覚ます。
「おーい、黎?時間だぞー。寝てんのか?」
上総の声がする。
ボーッと聞いていると、またノック音。
「あー、悪い。寝てた。何か風邪気味っぽくて怠いから、風呂はパスするよ。3人で行ってきてくれ」
ドアを開けずに返せば、大丈夫なのか?と心配そうな声。
「んー、もう少し寝かしといて」
そう頼めば、わかった、と返事が来てドアから離れる足音。
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