151人が本棚に入れています
本棚に追加
/48ページ
ブツッ
マイクのスイッチが入る音。台の上を見ると会長がいた。
もう時間なのだろうか?
『静かに。ほんの数分早いが皆集まったようだから今から開会式を始める』
マイクを隣にいた副会長に渡す。
『では始めに始めの言葉、全校生徒代表3年赤塚----------------』
こんな暑い日に長々とやらないでほしいが我慢するしかない。
会長の言葉で開会式が終わり生徒達は自分の席へと帰っていく。
第一種目はなんだっけかな?
「ごめんね?ありがとう!」
「大丈夫だよ」
とは口では言うものの内心種目が増えてしまったと全く大丈夫ではない。
クラスメイトの願いを受け入れないなんて事はできなく2年のリレーに出ることになった。
なぜ俺なんだと言っても俺は総隊長だからという理由で何も種目を出ないということにしていたから。
その代わり誰かが出れなくなったらでなければならない。今のように。
なんで出場できなくなったか?
緊張で気持ち悪くなってしまったとさ。
2年のリレーはいつだろうか?
プログラムを見てみると…
今1年がリレーやってるから、次か。
最近走ってないから大丈夫かな~。
足を引っ張るような事をしないように気を付けなければ。
「神田君、そろそろ行こうか」
「あぁ」
1年のアンカーが走っている。
速いなー。
最初のコメントを投稿しよう!