楓、赤黄、色付く

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放課後、親衛隊の集まりがあり今は終わったところ。 副隊長である莱先輩と二人きり。 そしてとてもびっくりしている。なんて返そうかも焦ってしまってなかなか良い返事が思い付かない。 「神田君は会長の事好き?」 ここまでは良かった。 likeとして受け取ったふりをして「好きですよ」と答えれば良いのだから。 でも 「恋愛対象として」 そう付け足されてしまった。 そんなに俺は分かりやすいのだろうか? 莱先輩といる事なんて少しだけだし。 会長の話もしないし。 副会長の話はたまにするが。 莱先輩と付き合ってるから。仲が良いっていうのがすごい分かる。 「好き、なんだ?」 コクン もういいや。そう思い頷いた。 ダメだと言われたら我慢すれば良いのだから。この感情を忘れてしまえば、無理ならば隅の隅の方に押しやっていけばいいのだから。 「本気?」 コクン 頷いて応える。 「本当に?」 コクン また頷いて応える。 「なら諦めちゃダメだよ」 「え?」 「そこも頷こうよぉ」 「え?あ、はい…?」 「意味分かってないね」 「はい」
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