楓、赤黄、色付く

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戸惑っている会長を無視し、首に顔をうめる。 「んっ」 首筋に舌を這わす。 顔を上げ会長の顔を見る。 すると会長の方から首に腕を回してキスをしてきた。 そのキスで俺の理性の糸がプツンと切れた。 いつの間にか寝てしまったのだろう。 変な夢を見た…。 感覚まで残ってるというぐらい生々しい夢だった。 俺が会長を抱くとか…末期だ、ついに末期だ。 会長が好きすぎてヤバイ。 媚薬飲ませるとか夢の中の俺恐ろしい。 とりあえず起きるか。 って、え? ここ俺の部屋じゃない。 手を横につくと温もりが… 「ひっ!」 手を引っ込め温もりを見る。 あれ?会長だ。 なんで裸なんだ? 反らした目線の先には行為の後が残っていた。 …夢じゃない。夢じゃなかったんだ。 じゃあ今までのは現実。 ならそーいえば両想いなのかな?俺と会長は。 なんて呑気な事を考えながら脱ぎ捨ててある服を来て、ベッドのシーツを取り寝ている会長に布団をかける。 「洗濯機借りまーす」 汚れたシーツを持ち小声で会長に言う。 そーいやトイレも場所聞かなくても寮の部屋はどこも同じ配置になってるだろうから分かったよな。 ま、いっか。
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